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版画の種類について
2月12日(火)20時46分

[版画の種類]

版画の技法には大きく分けて、凸版、凹版、平版、孔版の4種類があります。凸版は木版画が代表的で、絵となる部分を残して他を削り取る手法です。凹版にはエングレービング、エッチング、ドライポイント、メゾチント、アクアチントなどがあり、絵となる部分のみを彫る技法です。平版はリトグラフのように、版の表面を平らなまま油性の強いクレヨンなどで描き、科学的な処理によって絵の部分のみにインクがのるようにして転写する技法です。孔版には謄写版、シルクスクリーンなどがあり、絹などの版の孔からインクを通して刷りとる手法です。

[孔版画の技法]

東海三県孔友の版画はすべて「孔版」によるもので、以下に記す技法を用いて制作されています。

★ペーパースクリーン(孔版)
シルクスクリーンと原理は同じで、シルクを通さずに和紙(ペーパー)の繊維を通して油性インクで摺る技法です。これは日本の版画様式の中でもいちばん新しく、また孔版系様式の中でもいちばん最後に生まれた版式です。和紙にビスコース加工(防水)したものが原紙です。この版画の特徴は、仕上がりはリトグラフあるいはシルクスクリーンと似ていますが、油性インクが和紙の繊維を通過することによって独特のマチエールが出せるのが特徴です。

★シルクスクリーン(孔版)
金属や木の枠に絹やナイロン、テトロンなどの幕(スクリーン)を張り、その幕の網目を様々な方法でふさぎ、ふさがれていない部分だけからインクを下に押し出して印刷する方法。セリグラフとも言う。

★ステンシル(孔版)
画像の切り抜かれた原紙を紙や布の上に置き、その切り抜かれた部分からインクや絵の具を刷り込んむ技法。型染めや合羽摺り、シルクスクリーンも含まれる。

★コロジオン(孔版)
コロジオンを和紙に塗った原紙がコロジオン版です。いわゆるタイプライター印刷原紙です。この原紙に描き液(孔画液)を筆につけて描けば、製版ができるのです。その後は、版画インクで刷れば版画が完成します。初心者にもっとも取り組みやすい技法です。

★謄写版(ガリ版)
ロウ原紙とヤスリ・鉄筆で製版する技法です。現在では器材の製造がなされていないため、入手困難でこの技法はほとんど利用されていません。

★新孔版画
これは故若山八十氏先生が年来心がけてこられた独自の制作方法です。この版画の特徴は、基本版のペーパースクリーンを中心にしてその上下に補助版を用いるところにあります。PS版の上に重ねられた版はすべてそれを通過することによって、ボカされ、また下に張られた版は、基本版が絹枠の役目を兼ね、的確な刷り出しができるのです。
こうした上下の版の機能は、これまでの孔版画ではいちいち版を改めてやらなければならなかったものでしたが、この新しい版画方式によれば、続けて一挙に行うことができるので時間的にも楽です。


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